【目次】
【その問題は解決せんでええ】
その問題は解決せんでええ
【戦略を戦争から学ぶ必要がある理由】
戦略はビジネスじゃなくて元は戦争の用語である。
ビジネスでも戦争も[資源の選択と集中]の問題だからです。
優れたリーダーとは問題設定のプロである。
ビジネスでいう社長、戦争なら指揮官である。
ここでは、優れた戦争の指揮官の話をしよう。
【3週間で平定されたクウェート侵攻、15年に長引いたベトナム戦争】
ベトナム戦争と湾岸戦争
ベトナム戦争は、15年続き湾岸戦争のクウェート侵攻は3週間で終わった。
優れた指揮官、ここでは名前は重要ではないので、ベトナム将軍とクウェート将軍と呼ぼう。
どちらも優れたリーダーだった。その部下の数、どちらも数十万人。
しかし、片方は解決に15年かかり、もう片方は3週間で終わった。
ここで問題解決のスタンスだったのである。両将軍ともに優れた問題解決のプロでありリーダーでもあった。
しかし、出した結果があまりにも違っていた。
その理由は?
【ベトナム将軍は、目標達成に15年かかった】
ベトナム将軍の部下:「大変です。ハノイで抵抗勢力が塹壕を掘り、ゲリラ戦に持ち込まれています。」
ベトナム将軍:「それは大変だ。ゲリラ戦に勝つために最高の部隊を編成し、より優れた戦術で応戦、勝利せよ。」
実は、上記の態度が戦争で15年に長引かせたのである。
うまく問題を解決することがリーダーの定義とすると問題は、解決されるのだが結果がでないというジレンマがある。
そこで優れたリーダーがどのような態度をとっているかを以上のケースから読み解いてみよう。
【クウェート将軍のケース(目標達成に3週間)】
クウェート将軍の部下:「大変です。アメリカとイギリスの国際連合軍のキャンプで文化の衝突が起こっています。」
さてあなたならどう解決するだろうか?
実は、クウェート将軍は問題を解決しなかった。
クウェート将軍:「そのことは、イラクをクウェートから撤退させることとどういう関係がありますか?」
クウェート将軍の部下:「いや、直接関係ありませんが、このまま放置しておくと士気の低下につながり、今後の作戦に影響する可能性があります。」
クウェート将軍:「うん、その問題は解決せんでええ。今すぐ持ち場に戻って、イラクをクウェートから撤退させるための任務に戻りなさい。」
こうして、クウェート将軍は任された問題を3週間で解決した。
ベトナム将軍は、よりたくさんの難しい任務を15年の長きに渡り、手際よく解決し続けた。
数十万人の部下を動員して
【目標設定次第で出せる結果が100倍違う】
あなたに訪れる問題も私に訪れる問題も際限がないのです。
生きているだけで無限に問題は降りかかってきます。
その中の何に重きを置くのでしょうか?
そして、何を解決するのでしょうか?
優れたリーダーとは問題解決に重きを置きません。問題の質そのものに重きを置くのです。
以上、ベトナム戦争とクウェート侵攻の話は、ジェームス・スキナーの講和を元に加藤将太さんがアレンジしたものです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。それではまた!!