私の尊敬する経営者、稲盛和夫さんのフィロソフィーを今日は紹介していきます。
稲盛さんは、経営破綻した日本航空の会長に就任後、「JALフィロソフィ」を策定させ、社内に浸透させました。これが日本航空の体質を変え、再建の成功を支えました。稲盛さんにとって「フィロソフィ」は自身が創業した京セラを育てた経営哲学であり、「人間として何が正しいのか」、「人間は何のために生きるのか」という根本的な問いに向き合いながら困難を克服していく中で学び、自分が正しいと信じる生き方をすれば、従業員一人一人 も幸福になり会社全体も繁栄すると言われています。
稲盛和夫フィロソフィ
①人生の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
才能がなくても誰よりも情熱を燃やして努力する人は才能に恵まれ努力をしない人よりも大きいことを成し遂げる、さらに考え方が人生の成功、不成功を決定づける。
②「原理原則」基づいて判断しなければならない
それは、人間として正しいものを正しいままに貫いていこうということだ。
人間として道理に基づいた判断であれば周囲も必ず受け入れてくれる。
③経営とは簡単なことだ。売上を最大限に増やし、経費を最小限に抑えることによって利益を最大にするという最もシンプルな原則に基づいて事業を運営することだ。
④リーダーの行為、態度、姿勢はそれが善であれ悪であれ、本人一人にとどまらず集団全体に野火のように拡散する集団、それはリーダーを映す鏡なのである。
⑤人は誰でも責任感や使命感を持った時、自ら燃える仕事に打ち込む、全従業員が経営に積極的に参加し、目標に向かって一丸となる「燃える集団」となった時初めて高収益経営が可能となる。
⑥ベクトルをそろえることが大切だ。同好のクラブや社交団体ならば意見の相違は活気がある証になるだろう。しかし、使命を持った組織である企業にとって全員が同じ価値観を共有することは絶対必要条件だ。
⑦損益計算書は、毎日つくられるのだという意識を持って経営しなければならない。毎日の数字に注意を払わずに事業を行いということは、一日中計器を見ずに飛行機を操縦するようなものだ。
⑧何か事を起こすときは、まず思い込まなければならない。強烈な願望を描き、心からその実現を信じることが困難な状況を打開し、ものごとを成就させるのだ。
⑨理念を描き、どんな障害があろうとまっしぐらに進んでいく。私はそんな生き方を登山になぞられ「垂直登攀」と呼ぶ。めざす頂が見えているからこそ峻嶮な岩場に挑戦し、登ろうという気力が生まれるのだ。
⑩「能力を未来進行形でとらえる」ことができる者が困難な仕事を成功へと導くことができる。「何としても夢を実現さえよう」と強く思い、真摯な努力を続けるならば能力は必ず向上し道はひらけるのである。
⑪一日一日を懸命に生きれば、未来が開かれていく。将来を見通すということは、今日を努力して生きるこの延長線上にしかない。
⑫信頼関係は、自分自身の心の反映だ。たとえ自分が損をしたとしても人を信じていくその中でしか、信頼関係は生まれない。信頼とは外に求めるのではなく自らの心の内に求めるべきものなのだ。
⑬利己的な欲望が出てきたときに意識してそれを抑え込もうとすることが必要だ。そうすることで理性を発揮し、正しい判断を行うことができる。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた!!