ベーシックインカム『財源について』
ベーシックインカムの話をするとある疑問が生じる。
『財源をどうするか』ということだ。
財源と言えば一般的には税金・お金を連想する。
でも本質的に考えてみると財源とはお金ではない、財の供給力といえる。
『財』とは何か?
お金のことではない。モノやサービスのことです。
モノとは食料品や衣料品や家電製品や住宅
サービスとは飲食、観光、介護のようなサービス
世間的にはお金は、財産だといわれているのでお金は、財と同じだと勘違いしがちだ。
まずはじめに財とお金は別のものと理解する必要がある。
もちろん、モノやサービスの財を人々に供給するにはお金が必要だ。
お金があっても『財』がなければ意味がない。
ベーシックインカムの財源にとって重要なのは、お金よりも財の供給力が重要です。
逆に言えば、お金は政府が発行すれば簡単に調達できるのでお金の不足を心配する必要はない。
昔は、輪転機をまわしてお金を発行しないといけなかったが、今はコンピューター上で電子的にいくらでも瞬時にお金を発行できる。だから、モノやサービスが十分あればお金そのものの不足を心配はいらなくなる。
ベーシックインカムの本質は、お金ではなく財である。
「そんなお金どこにあるんだ」、「財源ないだろう」、「税金あげるつもりか!!」とお金の収支ばかりを考える人も多いですが、それはピンとがはずれているように思う。
財(モノやサービス)があればベーシックインカムは可能です。
以上からベーシックインカムの財源を考えるには2つのアプローチが必要です。
①財の供給力を確保する
②お金の循環を検討する
①モノやサービスが不足すればベーシックインカムはなりたたない。逆に供給が十分に確保できるなら、②お金の循環を検討することによって生産される財をどのように世の中に分配するかを設計するだけでよくなる。
極論を言えば、財の供給さえ確保できれば、お金の循環はどうにかすることはできるように思う。