新人店長のための店長育成(起業家)マニュアル

新人店長が壁にぶつかりながらも、1年後に起業家マインドが身に付くブログ!!

『本当に売れるのはどっち?』

 

 

 

いきなりですが問題です。

 

【問題】

価格1本1000円の焼酎を、A店は5本セットで14%引きで販売

B店は5本買うと1本無料に、仕入れ価格は両店750円です。

さて、販売の仕方が違うA店とB店、はたしてどちらが儲かるでしょうか!?

 

【説明】

A店は、5本1セット定価の14%でB店は、5本買うと1本無料になる。

 

普通に考えると

A店は、1本あたり110円の儲け

定価1000円の14%引きなので1000-140=860円が1本あたりの平均販売価格

この平均販売価格から仕入れ原価をマイナス(860-750)すると1本110円の利益になる。

B店は、1本あたり83円の儲け

5本定価で買うと1本つくので総金額5000円、総本数6本

5000円÷6本で1本あたりの平均販売価格は833.33円

仕入原価をマイナス(833.33円ー750)すると1本83.33円の利益になる。

 

さらに数字を展開して考えると

A店は、追加費用が出ると利益が下がる。

焼酎5本ワンセットを箱詰めで売るため、箱代や作業代など余分な費用が発生すると考えるのが妥当。仮に10円の追加費用が発生すれば、1本あたりの利益は、110円⇒100円にダウンする。

B店は、取扱数量が増えると利益も上がる。

通常1回に5本販売する焼酎が、1本無料で6本扱うため、取引数量が20%増加

それによって仕入れ先から仮に5円値引きを期待すると、1本あたりの利益は、83.33円⇒88.33円にアップする。

 

さらに消費者の視点で見ると

A店は特売セールの効果が期待できない。

通常期の販売量は、各100本、両店が特売セールをしたので市場規模が30%拡大。

販売数量が60本増えたとするとどうなるか。

A店のほうが、1本あたりの値段が高いのでB店より売れず・・・

B店は、値引き感で勝り販売数量を伸ばす。

上記のように特売セールにより増えた60本のうち1本あたりの値段が安いB店に客が多めに流れると予想

60本のうち40本をB店、残り20本をA店が獲得したとすると・・・

 

A店の利益

100円×(100+20)本=12,000円

B店の利益

88円33銭×(100+40)本=12,366円

 

B店が、実は儲かります!!

普通に考えると1本110円儲かるA店が有利だが数字を深読みして消費者の心理までとらえるとB店が逆転して儲かるのだ!!

 

とはいえいろいろとケースがあるのでそのままA店が儲かる場合もあるのでこれがすべてではないですが、販売の仕方で大きく変わる一例と今日は紹介させていただきました。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた!!

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