新人店長のための店長育成(起業家)マニュアル

新人店長が壁にぶつかりながらも、1年後に起業家マインドが身に付くブログ!!

お金がない!!

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こんにちは、はんたんです。

@hantan2020 

  

飲食店では、従業員がレジのお金を盗むということは、悲しいことですがよくあります。

これは、アルバイトだけでなく店長が盗んでいる場合もあります。

なぜバレるのにやるかなーって思いますが、やるんですよ。

 

店長は、人とお金と店舗を預かっている責任者です。なので店長にはさまざまな報告義務があります。もっとも大切なのは、正確な売上報告です。

お店の運営にはさまざまな要素と場面がありますが、その結果はすべて数にあらわれます。中でも売上高と経費は、正しく計上しなければ正確な収支はつかめない。

 

今日は、「売上」の管理と報告、そして現金管理について書いていきます。

 

【目次】

 

売上報告で一番大事な点とは何か

 
最初に理解しておかないといけないのは、「売上高」と「売上金」は違うということです。本来は同じでなければいけないものですが、実際にはしばしばギャップが発生する。1日の営業が終わり、レジを集計してみたらレジの合計額(あるべき売上高)と売上の現金とに差がでてしまった、というケースです。
 
現金とのギャップは、10円単位のこともあれば、1000円を超えることもありますが、いずれにしろ、2つの売上高が出てしまったことです。
金額が小さい場合はうやむやに処理されがちのようだが、これではいけません。問題はギャップの金額の大小ではなく、ギャップが発生すること自体にあるのです。
 
では、この場合、店長はどう対処すべきなのか。
 
いうまでもなく、「あるべき売上高」を正規の売上高として計上しなければならない。
「あるべき売上高」とは、レジに打ち込まれたオーダーの合計額です。
 
つまり、売上報告で一番大事なことは、「あるべき売上高」と「実際の現金残高」とに差が出た場合は、そのありのままを報告するということです。
 
5000円現金差があればそのまま報告するということです。会社により基準は違うと思いますが、売上額に対して何%以上や5000円以上あれば店長が始末書を提出することになります。だから、店長は、これを嫌がり自腹で補填したり、バレないように修正したりしようとします。私も正直やったことはあります。
 
 

わずかな金額ミスは何人もの信用を失う

 
「あるべき売上高」と「実際の現金残高」の食い違いは、不正が行われていないとすれば、お客様に料金を過少請求したか過大請求したかのどちらかです。
 
過少請求した場合はお店がその分の損失を被ることになり、過大請求した場合は、お客様に大変な迷惑をかけ、お店の信用をいちじるしく損ねることになります。
 
お客様によっては、請求金額を細かくチェックして、間違っていれば指摘するというお客様もいますが、たいていのお客様はよぼどの金額の間違いでなければ、気がついても知らぬふりをする傾向があります。そして、二度と来店してくれないです。私がそういうタイプの人間なので気持ちはよくわかります。はっきりいって飲食店なんて他にいくらでもあるので嫌な思いしてまで何度も同じお店を利用する必要はないですからね。
 
また、「あのお店は会計がいい加減だ」というよくない噂ほどすぐに広まります。
 
わずかな金額のミスが元で、何人ものお客様を失うことになってしまう。これは、別に大袈裟な話ではありません。お金にかかわる信用とはそれほどシビアなものなのです。
 
また、現金残高が不足していることが続いたり、その金額が、1000円を超えるようなまとまったものだったりすると、たんにお店の損失というだけにとどまらず、レジ担当者の責任問題を引き起こすし、誰か泥棒がいると従業員同士が疑心暗鬼にかられたりしてチームワークも悪くなりお店の雰囲気は確実に悪くなります。
 
 

現金の過不足が発生する原因

 
現金の過不足は発生する原因はいろいろ考えられるが、ほとんどは単純なミスです。
 
たとえば、5000円札を預かったので1万円札と勘違いして釣り銭を渡してしまったり、レジを打ち間違えるといったミスで、気をつけていれば未然に防げるはずです。しかし、そこが人間のやること、ピークタイムで忙しかったりすると、ついうっかりのミスが出る。システムによってはオーダーミスはない場合もありますが、現金の授受に関しては人がやる場合は常にミスの可能性はあります。
これを防ぐ方法は、レジ担当マニュアルを作成し、従業員教育を徹底していくしかないです。
 

【マニュアルのポイント】

①お客様が伝票と現金を一緒に出しても、まず伝票だけ受け取る。
②伝票の金額をレジに読みこんだあとに現金を受け取る。
③1000円以上の紙幣はすぐにレジに入れず、会計後にレジに入れる。
④金額にかかわらず、お客様からの預かり金は必ず口頭で確認する。
 
一方で、レジの打ち間違いをした場合ですが、すぐにミスに気付けば、現金授受のトラブルは防ぐことができる。しかし、間違えて発行したレシートとレジ登録の訂正という管理上の問題は残る。この場合の処理は、
①レジを打ちなおして、正しいレシートをお客様に渡す。
②打ち間違ったレシートには、担当者のサインと伝票ナンバーを書き入れておく。
③間違って発行してしまったレシートはその売上伝票と合わせてホチキスで止め、レジ内に保管する。
④店長または店長代行者は、レジの集計前にミスの確認をし、レジ登録の訂正を行う。打ち間違えたレシートには必ず承認サインをする
 
 

最後に

 
不正予防は、店長の姿勢がすべてです。
 
閉店まで店長がいるお店はもしかしたら少ないかもしれない。結構アルバイトに任せている場合が多い。だから、不正は簡単に行えるのです。最低でも週1回はラストにはいり、お店の閉店作業も含めて確認することは必要ですし、なによりも不正防止対策としての意味もあります。
不正にはいろいろな手口があります。ここでは書きませんがどんな会社にも必ずあります。
店長が、絶対にしてはいけないのは、現金過不足が出た時、ポケットマネーで不足分を補填したり、過剰だった場合は次に不足したときの為にと「貯金」したりする店長がいるが、絶対にしてはいけません。
こうした取り扱いのルーズさは、必ず従業員に伝染し、不正の温床をつくる元になります。
これは、私の経験上確実にそうなります。
 
管理は、シビアにし、一方で、人間がやる以上は現金の過不足はある程度起こり得るのだ、ということを従業員にわからせることが、不正を防ぎ、チームワークを乱さないためのポイントです。
 
店長は、自分が思っている以上にまわりからよく見られているので行動、言動には十分注意が必要です。
 
本日も最後まで読んで頂きありがとうございます。それではまた!!
 

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